
もうずいぶん前のことになりますが、フィンランドの北極圏へ「オーロラ」を見に出かけました。
季節は1月の中旬、期間は8日間ほどだったと思います。
クリスマスと年末年始を過ぎてお値段もガクンと下がる時期だったため、基本的な旅費(ホテル+フライト+現地の都市間移動)は15万程度で済んだと記憶しています。
今ではこんな値段ではとても行けないですね。
大手旅行会社の企画旅行ではなく、小さな北欧専門の旅行会社が最小限のパッケージで企画していたツアーです。
往復の飛行機、現地のホテル、都市間の移動に使う長距離バスがセットされていて、基本的には個人旅行と変わらない感じ。
まずは最大の目的であるオーロラを見るため、北極圏の小さな町キッティラへ向かい、その後サンタクロース村のあるロバニエミへ移動、そして最後は首都ヘルシンキを巡る旅でした。
今回はオーロラの話はちょっと置いといて、北極圏での絶景アクティビティーのお話です。
さっそくトラブル発生


関空からフィンエアーでヘルシンキへ向かい、そこからDomesticでキッティラの空港へ。
毎年の季節限定なのか、この時だけの限定なのかちょっとわかりませんが、飛行機には大きなサンタさんが描かれていて、機内の紙ナプキンやヘッドカバーもクリスマス仕様でした。


キッティラの小さな空港に到着すると、私たちの他にもうひと組の日本人がいました。
ほんとうに小さな町ですし、到着したのが夜。
そしてシーズン的なものもあったからだと思いますが、空港には人影まばら。
日本で頼んでおいたホテルへの送迎乗り合いバスの係りの方が迎えに来てくれていて、私たちともうひと組をピックアップしてホテルへ向かうわけですが、、、
ここでトラブル発生。
なんともうひと組の日本人カップルの荷物が見つからず。
迎えに来てくれた係りの方がカウンターで確認したところ、どうやらトランジットのヘルシンキに置き去りだったみたい。
ヘルシンキはフィンランドの南端、ここは北極圏。
国内とはいえかなりの距離があり、次の飛行機が飛んでくるまで荷物は届かないということでした。
たしか2日後とか言っていた気がします。
海外では珍しくないことではありますが、、、都心部ならまだしもこんなど田舎の何もない小さな町で、彼らは2日間どうやって荷物なしでしのいだんだろう??
正直者の私たちは「自分たちじゃなくて良かった、、、」と思いながら、空港でのてんやわんやを見守っていたのであります。(笑)
ごめんなさい。
スノーモービルで森や湖の上を走り抜ける
キッティラのホテルのすぐ裏手にはスキー場がありましたが、一緒に出掛けた友人にスキーは断固拒否されまして(笑)、ビックリするくらいのパウダースノー絶景ゲレンデでのスキーはお預けだったのですが、その代わりいくつかのアクティビティを体験しました。
そのひとつがスノーモービルです。
これがまた、最高に贅沢な環境での体験だったんです!
シーズンオフというのはやっぱり狙いめですよ。
なんとこの日に参加したのは、私たち2人のみ。
つまりは、インストラクター貸切。(笑)
想定外のハプニング
繁忙期であれば、ひとつのスノーモービルに2人で乗って、先頭を走るインストラクターに続いて10台くらいが連なって走るそうですが、この時は私たち2人しかいなかったので、ひとり1台に乗ってインストラクターと3人でのドライブに!
因みにこのスノーモービルを運転するには、日本での運転免許証が必要でした。
基本的には森の中や凍結して雪が降り積もった湖上を走るのですが、途中で一般道を横切ったりもするため、道路交通法上、運転免許証が必須とのことでした。
それを日本で聞いていたので私は携帯していたのですが、なんと友人が忘れてきたことに前日になって気づいたから、、、さぁ大変。
免許証がないと体験できません。
大慌てでいろいろ手を回し、とりあえずコピーがあれば大丈夫とのことだったので、日本でお留守番している友人の旦那さんに連絡をして、ホテルあてにFAXしてもらうことで一件落着。
大騒ぎでしたよ、ほんと。(笑)
そしてまた、やらかした話
スタート地点には事務所兼準備のための小屋が立っていて、防寒つなぎやグローブを貸してくれます。
そこで身支度を整え、不要な荷物を預けたら、インストラクターからスノーモービルの操作方法をレクチャーしてもらい、出発です。
あ、レクチャーは英語でした。

このスノーモービル体験は、かなりオススメ!!
マイナスの気温なんて気にならないくらい、ほーんと楽しかったです!
一面に広がる超絶パウダースノー、森の中を抜け、広々とした湖上を走り、途中で山荘みたいなところで小休憩。
暖炉のある暖かなダイニングで、美味しいコーヒーとドーナツを頂きました♡
インストラクターと私たちだけの走行なので、前後に他のモービルを気にする必要もなく自由で快適なドライブでした♡
でも残念ながら、この時の写真は上記以外、1枚も残っていないんです。
なぜならば、、、
準備小屋に預けたカバンの中にカメラを入れたまま置いてきてしまったから。(笑)
もーね、一生分の後悔でした!!!
あの絶景をカメラに収められなかったなんて。
上の写真はドライブを終えて戻ってきてから、最後になんとか記念写真をと撮った唯一のもの。
グローブしていないのはそのためです。。。
肝心な時にやらかす。
ピンク色に染まるキッティラの雪原
1月のフィンランドは1日のほとんどの時間、太陽が姿を隠しています。
日が昇ったな~と思うのが朝10時くらいで、15時くらいにはすでに夕暮れでした。
それなので、美しい景色を楽しめる時間は限られています。
でも、真っ白なパウダースノーと朝焼け、夕焼けのコントラストは信じがたい美しさ。


思わず童心にかえって雪と戯れたくなってしまいます。
もっともっと弾けた写真もありますが、、、自粛。(笑)


この日は午後から「トナカイぞり」の体験をしました!
これがまた夕陽の時間に差し掛かり、それはそれは絶景かな。
2人乗りのトナカイぞり
このトナカイぞりも、ぜひ体験してみてほしいオススメのアクティビティーです。
正直、寒いです。(笑)
ただでさえマイナスの気温の中を、地面に近い位置で風を切って進んで行くのでね。
でもちゃんと防寒具を貸していただけるので、寒さを感じるのはカメラを握る手と、むき出しのお顔だけ。
そりは2人乗り。
友人と二人で並んで座りました。
参加者は4組くらいだったと思います。
出発の時間からすでに夕暮れが始まっていたのですが、これまた美しいのなんのって。
トナカイさんのお尻を眺めて進むのはあれですが(笑)、その先に見えるピンク色に染まる空がね、最高でした!
先頭のトナカイぞりに乗れたのもラッキーでした。
寒さでカメラが故障しないように、このときはインスタントカメラを使っていたので、かなり画が粗いですが雰囲気は伝わるでしょうか。


スノーモービルのときとはまた違う雰囲気ではありましたが、この前方遠くに見えている森へ入って、さらに森を抜けて湖上を進みます。
シャカシャカと、トナカイの足音とそりが進む音だけが森の中に響き、地面に近い位置から白銀の世界を眺めるという経験はなかなかできません。
そして途中で振り返ってみたら、後続のトナカイさんが頑張ってそりを引いていて、愛おしくなりました♡


出発の時にはピンク色に染まる夕暮れの風景でしたが、途中ですっかり日も暮れて、今度は濃紺とほんのりオレンジのコントラスに変化した空が美しく。

トナカイぞりを楽しんだ後は、ウッドハウスの暖炉で温まりつつ、コーヒーとHandmade Cake を。
ここでは民族衣装を試着させていただきました。


私は身長165センチありますが、ブカブカ。(笑)
薪がパチパチと音を立てて燃える暖炉。
風情がありますよね。。。
フィンランドの旅は続きます
今回はフィンランドの旅の中から、スノーモービルとトナカイぞりのアクティビティーを紹介しました。
このときには時間がなくて体験できませんでしたが、ハスキー犬が曳く「犬ぞり」もありましたね。
でも、犬ぞりはちょっと勢いがありそうだから、私はトナカイさんで正解だったかもしれない。(笑)
次回はキッティラでのオーロラ体験を紹介しようと思います。
猛暑の中、マイナスの世界で気分だけでも涼みたい。(笑)