
軍艦島(端島・はしま)は、長崎県の長崎港から船で18.5kmのところに浮かぶ島。
軍艦島という名前は、島の形や今も残る建物群が「軍艦」の形に見えることに由来する「通称」です。

正式な名前は「端島」。
これ、意外と知られていないかもしれません。
実は私も、昨夏、2024年夏に訪れたときにはじめてその正式名称を知りました。
昨夏、九州への旅を計画するにあたり、メインの目的だったのが昨日紹介した「草千里」と、この「軍艦島」でした。
草千里は高校の修学旅行で訪れたときの感動が忘れられず、ずっと「もう一度行ってみたい」と思い続けていた場所。
そしてこの軍艦島は、かなり昔にテレビで特集されているのを見て以来、いつか訪れてみたい、上陸してみたい、と思っていたのです。
私がテレビで見たときからたぶん、20年以上は過ぎていると思いますので、その間にも建物の劣化がどんどん進んでいます。
貴重な歴史を保護するために、見学できる範囲はかなり制限されており、かつてテレビで見たように島の中を自由に歩くことは叶いませんでしたが、上陸の念願が叶ったことは貴重な経験となりました。
奮発してスーパープレミアムを予約
軍艦島へのツアーはいくつかの会社が運航しているようですが、私が利用したのは(株)ユニバーサルワーカーズという会社が企画運営している「軍艦島コンシェルジュ」というツアーです。
いくつかのグレードのプランがあるのですが、たぶん、軍艦島に行くのは最初で最後だと思い、思い切って最上位の「スーパープレミアム」を予約!
これ、正解だったと思います。
他のプランに比べて、かなりのプレミアム待遇でした。
もし、「軍艦島」に行ってみたいな~と思っている方がいらっしゃれば、いちどチェックしてみるといいかもしれません。
私はこの「何でも優先してくれる」プランのおかげで、絶景を撮り放題でした。(笑)
スタッフのサービスも、船内の環境も快適でしたよ♡
長崎港から片道45分
このツアーでは、同社が運営しているミュージアムが集合場所になっていて、プレミアムの参加者には出発前に、実際に端島で暮らしていたという元・住民の方からお話を聞く機会がありました。
スライドを使って実際の「暮らし」がどんなものであったかをお話してくださるのですが、今なお「生の声」が聞けるというのは本当に貴重な経験。
その後、長崎港の船着き場へ移動して、いざ、出発です。


この日も快晴!!
阿蘇のように山ではないので、さすがに長崎の暑さは体に堪えましたが、船での移動は窓際エアコン付きの船内で過ごせたので、快適でした。
なんせプレミアムなので。(笑)
Drinkやスナックも無料でいただけるし、最高じゃないですか?
写真を撮りたいときには自由にデッキに出て撮影できましたので、出たり入ったりしながら、たくさん(似たような)写真を撮りました。


軍艦島までは、船で約45分です。
途中に大橋をくぐり抜けたり、点在する島々を眺めたり、船内では解説も流れていましたから飽きることない船旅を楽しめました。
海が大好きな私は、45分と言えども船旅にワクワクが止まりません。(笑)
軍艦島を前に、ぐるりと船で1周

いよいよ目の間に軍艦島がくっきりと見えてきました。
すると、軍艦島から少し距離をとったまま、船はゆ~くり軍艦島の周りを1周。
全方位からの軍艦島を見せてくれます。
そしてここでも、プレミアムパワーがさく裂。(笑)
船の先端デッキ、つまり、軍艦島を真正面に美しく見ることができ、写真を撮ることができる場所に、優先的に案内してくれるのです。
だから、ノーストレスでこんな写真が撮り放題。


真っ青な海、晴れ渡る空、そして軍艦島。
同じような写真ばかりが何十枚もあります。(笑)
思わず夢中になってシャッターを切りたくなる、最高のシチュエーションでした、ほんとうに。
軍艦島、上陸!
実はこの軍艦島、近くに行ってみないと「接岸可能か否か」の判断ができないらしく、長崎港を出港はできたとしても、軍艦島を目の前にして上陸を諦めるケースがあるそうです。
それを聞いていたので、こんなにも天気が良くて波も立っていない穏やかな海ではありましたが、正直、船長の「接岸します」の声がかかるまでは心配だったのす。
無事、上陸できることがわかってひと安心。


接岸したらまず、プレミアムな私たちが先陣を切って上陸です!
さらに、暑さ対策として、下船時には凍らせたカルピス飲料が配られるサービスぶり。
どこまでもプレミアム。(笑)
島内ではガイドさんの案内で、決められた僅かな範囲を見学できるに留まりますが、説明を聞きながら写真を撮るには十分な時間だったと思います。
細かく説明していると、とんでもなく長い記事になってしまうので割愛しますが、ひとつひとつの建物、壊れたコンクリート、むき出しの鉄筋、すべてに歴史の重みを感じずにはいられませんでした。




今にも崩れ落ちてきそうな建物群。
ここで当時は3,000人以上、ピークには5,000人以上の人々が生活していたというのですから、、、想像がつきません。




今も、日ごとに建物の劣化が進んでいて、どんどん崩れ落ちているとのこと。
まだ形あるうちに訪れることができ、良かったなと思います。
やりたいことはやる!

私が初めてテレビで「軍艦島」を知った時は、恐らくまだ一般の上陸が禁止されていた頃だと思います。
ゆえに、私の中では「ミステリアス」な魅力もあったんでしょうね。
テレビ番組の特集のために特別な許可を取り、タレントさんが上陸していたと記憶しています。
その頃でも島の周りを巡る遊覧船は運航されていたようですが、上陸しての一般見学が可能になったのは2009年から。
世界遺産に登録されたのはそのもっと後の2015年です。
「行ってみたい」と思ってから随分と時間が経ちはしたものの、こうして念願成就して思うこと。
やりたいことはやる!
やっぱりそんな気持ちになっています。
軍艦島も、いつまで今の形をとどめていられるのかわかりません。
もしも私が15年前に訪れていたら、もっと建物が崩れない状態で見ることができたかもしれません。
「いつか行ってみたいな~」と考えている方がいるならば、、、
形あるうちに、ぜひ!!
そして、なんなら「プレミアムな体験」も。(笑)